ハワイ島へ撮影に行ったスタッフが一番強く感じたこと、それは「景色の色合いが強い」ことでした。緑、花、空、海、全てのカラーがオアフ島のそれとは異なり、主張が強い。それはこの地ならではの生命力の強さの表れなのかもしれません。今回は、そんなハワイ島での取材撮影の合間に出会った植物たちをクローズアップ。
ハワイ島ならではの魅力的な植物に出会えるのは、主にヒロ側。北東から湿った貿易風が吹き込み、島の中央部にある山にぶつかって雨雲を発生させるため、ヒロは1年を通じて降雨量が多い地域です。ハワイ島を知りつくすコーディネーター・「マイカイ・オハナ・ツアーズ」のジンさん曰く、「ヒロは一日のどこかでほぼ必ず雨が降ります。ハワイ島に来た観光客の方によく『今日の天気はどうですか?』と聞かれるんですが、『晴れ時々雨』と言っておけば間違いありません(笑)」とのことです。
(写真上)マレーシアからインドネシアが原産の「トーチ・ジンジャー」。花の様子がトーチ(=たいまつ)に見えることからこの名前がついたそう。この赤い花びらのようなものは実は花びらではなく、花を包む苞(ほう)というもの。苞と苞の間に小さく白い花が咲きます。
(写真下)息を飲むほどの“赤々しさ”が目を奪われる「レッド・ジンジャー」。観賞用としてハワイでも多く栽培され、ハワイの墓地に供える花としても一般的。ちなみに花言葉は「一日だけの恋」だとか。
(写真上)「レッド・ジンジャー」の改良種、「ピンク・ジンジャー」。白い小さな花と組み合わさって、なんとも愛らしい。
(写真下)マレー半島が原産の「ビーハイブ・ジンジャー」。トウモロコシのような? 松ぼっくりのような? ユニークなビジュアル。はじめは写真のように黄色くなり、次第に赤く変化していくそう。