オアフ島の北東に位置するカネオヘ湾。真っ青なハワイの海を船で10分ほどすすむと、白い砂浜「サンドバー」が突然現れる。この場所は癒しの神といわれる“ラカ”が、火の神ペレにフラを捧げた「フラの聖地」としても崇められている。
サンドバーとは、潮の満ち引きによって、くるぶしほどの深さになる浅瀬のことで、日本では砂州とも呼ばれる。オアフ島・カネオヘ湾のサンドバー(ハワイ語では「アフ・オ・ラカ(Ahu o Laka)」“ラカの住まうところ”を意味する)はハワイ州で唯一の場所として、大切に保護されている。季節や時期によって異なるが、浅瀬が完全に海面から顔を出して真っ白な砂浜になる時もあるそう。
フラの聖地として、数々の神話や歴史を持つ場所。
カメハメハ大王(カメハメハ1世)が亡くなった1819年以降、大王のお妃カアフマヌがキリスト教へと改宗したことで、宣教師がハワイへやってきた。その際、卑猥な異教徒の踊りとして約50年もの間、フラを禁じた。その間、海の真ん中の人目をしのげるサンドバーで、王族がひっそりとフラの儀式を行っていたといわれている神聖な場所なのだ。
ツアーに参加しないと、この場所に上陸するのは難しい。
サンドバーに上陸するには、自分の船やカヤックで行くか、ツアーに参加するしか方法がない。そのため、地元の人でも、サンドバーの存在を知らないという人が多いそう。観光なら、認定されたツアー会社のツアーに参加するのがオススメ。ツアー会社によって、サンドバーから遠かったり、歩けなかったりするため、どこに行けるツアーか事前に確認して。