ハワイアンフードにイタリアンなど、ハワイにはおいしいものがたくさんあるけれど、長く滞在すると、日本食が恋しくなってしまうこともあるはず。もちろん、日本食を扱っているお店はたくさんあるけれど、やっぱり日本でも愛されている味を楽しみたいという人のために、日本からハワイへ羽ばたいた日本料理の名店を紹介する。
京都で予約が取れないお店ともいわれる人気店「枝魯枝魯」のハワイ店「Nanzan Giro Giro」。こちらのお料理は、おまかせの懐石コース($50)のみ。「一度出したら、二度は出さない」というコンセプトのもと、毎月全く異なる懐石料理を提供している(写真もすべて取材時のメニューのため、今では食べることができない)。もちろん日本でもパリでも同じメニューを食べることはできない。そのため、現在では、訪れる半分以上の人が地元のロコで、毎月必ず訪れるという人もいるほど。
【一番上写真】ギンダラの柚庵焼きと豆腐の天ぷらのあさりダシあんかけ 【2枚目写真】戻り鰹のたたきのにぎりと、ねぎとみょうがのポン酢/アヒのにぎり、わさびのしょうゆ漬け
また、懐石のコースとは別にオプションで祇園辻利の抹茶がセットになったデザート($8)をつけることが可能。それらもすべて月替わりだ。器はすべて京都清水焼の伊藤南山氏の作品を使っており、すべて見た目にも美しい。 【上写真】左から、あずきのアイスにくるみの焼きメレンゲ、とうもろこしのクリームをはさんだマカロン、さつまいもの甘露煮にシナモンソース
お店のデザインはパリ店のデザインを手がけたデザイナー、Dai Sugasawa氏が担当。お店は、南山氏のギャラリーを兼ね、入口すぐには美しい食器が並べられているので、店内に入ると日本に帰ったような感覚になる。店内は24席のカウンターと、最大16席のテーブル席のみ。待ち時間なしで入りたい場合には事前の予約がオススメ。
南山 枝魯枝魯(なんざん ぎろぎろ)