海洋深層水とは、生活・産業排水などからの水質汚染を受けていない水深200m以下の海水のこと。また、太陽の光が届かない水深なので、植物プランクトンが光合成によって消費する無機栄養塩(窒素などの栄養源)がほとんど残り、カルシウム、マグネシウムなどの数多くのミネラルを含む。そして、水温が年間を通じて低温で安定しているので、細菌汚染がほとんどないとされている。
ハワイ島コナ地区は、海岸付近の水深が急に深くなっているため、海洋深層水のくみ上げに適している。コナにある、ハワイ島ハワイ州立自然エネルギー研究所「ネルハ」には、約980mの深海から水をくみ上げる施設があり、栄養が豊富で汚染がない海洋深層水の特長を利用した魚介類の養殖が行われている。
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コナ ディープ コーポレーション
PHOTO:Kazu Tanabe