日本では、もはやブームから定番人気となりつつある「フラ(hula)」。単なるダンスとは違い、そこにはハワイが歩んできた道やハワイ人の生き様、精神、哲学など、ハワイを表す全てが凝縮されているといいます。単に“伝統芸能”、というくくりで片付けられない奥深さとパワーを持っているように感じるのです。
そこで、ハワイ好きだけどフラとは無縁だった私・ライターY(♀)がフラに触れ、フラを学ぶこの新連載。初回は、ハワイで一番歴史のある教会、カワイアハオ教会でフラを教える、“アンティ・アディス”こと、アディス ・アン・クウレイオナオナ・ゴメスさんにお話を伺うことができました。
満面の笑顔で「お会いできて嬉しいわ」と迎えてくれたアンティ(敬意を表し、こう呼ばせていただきます)。一流ホテルでプロダンサーとして活躍し、現在はハワイ最古の教会、カワイアハオ教会で子供から大人まで幅広い年代へフラを教えているそう。
ハワイのフラの世界では知らない人はいない、という偉大な方にお会いするのにもかかわらず、フラに関してほぼNo知識で参上した無礼な私(!)。恐る恐る聞いてみました。「フラって何ですか?」。
「いい質問ね。フラは、見たもの、聞いたもの、香り、味、触れたもの、感じたもの全てを表すハワイアンの芸術よ。フラという言葉は単に“dance(踊り)”とだけ解釈されがちだけど、実はフラにまつわる全ての事柄を示す言葉なの。フラの唄を唄うことや、ダンサー、ウクレレも」
インタビュー後、アンティのお気に入りの曲に合わせて踊っていただくことに。自然と会話をしているように見えました。