「このCDは、すべてインストゥルメンタルなんですが、1番の『Sounds of the Ocean』はハワイの波の音、19番の『Sounds of the Mountain』は、私がよくメディテーション(瞑想)に行く場所の川のせせらぎの音だったり、鳥の鳴き声、風が葉っぱを揺らす音が収録されているんです。自然環境の音だけなので、都会の中で働いていて疲れているときや、自然を感じたいとき、目を閉じて聴いて頂くと、ハワイの自然の中にいる気分になれると思います。私が大好きなハワイの大自然を皆さんにも感じてもらいたいと思い、この音を最初と最後に収録してもらいました。
音楽は、どの曲でもスラックキーギターが使われています。スラックキーギターというのは、ハワイで生まれたギターの奏法で、弦を少しゆるめて、自分たちの気持ちと同じように柔らかくゆるめた音を作っています。ですから、音は人によって違うんですよ」
ハワイアンミュージックといえば、ウクレレを思い浮かぶけれど、スラックキーギターの音色も疲れた体をリラックスさせてくれそう。アンジェラさんご自身も、ヨガをするときに本アルバムを使ってみたのだそう。
「ワークショップではまだ使っていませんが、この曲順を決めたとき、『この曲順でヨガをするとどんなふうになるかな……』と、トライしてみたんです。このCDをかけてヨガをしたとき、心がすっと湖のように落ち着き、ハワイの優しい風が頬を撫でるような感覚を味わいながら、リラックスできました。
日本の夏はとても暑いですから、気持ちも熱くなり、イライラしやすくなりますよね。夜はお家を涼しくして、このCDをかけて、心も体もクールダウンしてあげてほしいです」
ハワイに行ったことがある人はもちろん、行ったことのない人でも楽しめる作品に仕上がっているそう。ちなみに、アンジェラさんが思う『このCDを楽しむポイント』は?と聞いてみると、
「歌詞がある曲も思い入れができて楽しいけれど、インストゥルメンタルの場合は、自分の感情と曲の音色が合わさって、心の中で人それぞれのストーリーができあがるところが楽しいと思います。私は、自分のよく知っている曲を選びましたから、例えば15番の『Honolulu City Lights』がかかると、ホノルルの街の灯のイメージや、その場所にまつわる思い出が心に浮かぶんです。ハワイに行ったことのある方は、現地で聴いたことのある曲も多いと思うので、ハワイでの思い出も自然と浮かぶと思います。
ハワイに行ったことのない人は、『Kaimana Hila』を聞けば『カイマナってどんなところだろう?』と、想像力をかき立てられるのではないでしょうか。行ったことがなくても楽しめ、ハワイに行ってみたくなる曲ばかりだと思います」