「ローカルっぽいスーパーといえば、『タイムズ』ですね。ここは、沖縄から移り住んだ日系ファミリーが創業者で、サトウキビ・プランテーションの近くで雑貨や缶詰を販売していたお店が前身。だから、ローカルなものがすごく多いし、沖縄そば、Takuwan(たくわん)、Nappa-Zuke(なっぱ漬け)とか、そういう日本の食べ物がハワイ風にアレンジされたものもあるんですよ」
まさか「たくわん」がハワイで買えるなんて!と驚いていると、「今の日本の若い人よりも、むしろハワイの人のほうが好きかも」と笑う永田さん。ハワイって、想像以上になんでも揃うんですね。では、漬物が食べたくなったら、タイムズに走れば良いんでしょうか?
「ハワイで作られたものは日本より甘みが強いので、本当に日本の味のお漬け物が食べたくなったら、『ドン・キホーテ』か『ニジヤ』に行くのが良いと思います。ただし、ニジヤはちょっと高級志向。価格重視なら、ドン・キホーテの方がおすすめです。
ドン・キホーテはローカルの人の生活に密着したお店で、お盆に行くと提灯とかお線香まで売っています。ハワイには日系人も多いから需要があるんでしょうね。
あと、個人的にドン・キホーテにしか売っていないもので注目しているのは、『薄い餃子の皮』。厚い皮は大きなスーパーへ行けば手に入るんだけど、日本人好みの薄いものは私が知る限りドン・キホーテでしか手に入りません(笑)」
なるほど~。もしもハワイで薄皮の餃子が作りたくなったときは、ドン・キホーテに行けば解決されるということですね!
「そうそう。もちろん、現地での外食も旅行の楽しみのひとつだけど、食材を買ってきてコンドミニアムのキッチンで料理するのも楽しいですよ。朝食も、毎朝レストランに行くと飽きちゃうし疲れちゃう…。それなら、前日にスーパーでサラダ、フルーツ、ヨーグルトとかを買ってお部屋で食べる方が、時間もお金も節約できますよね」
スーパーで購入した食材を使って、ホテルで調理する。そんな旅先での過ごし方もおもしろそう!
次回は、スーパーで買えるお土産についてお届けします!
旅、食、ライフスタイルをテーマに、雑誌や機内誌を中心に寄稿。著書にフォトグラファー・宮澤拓さんとの共著『よくばりハワイ』シリーズ(翔泳社)、『幸せになるハワイのパンケーキと朝ごはん』(ダイヤモンド社)、『ハワイを歩いて楽しむ本』(実業之日本社)ほか多数。
PHOTO:Akira Kumagai、Taku Miyazawa