モロキニ島は海鳥たちの営巣地となっている無人島なので、上陸はせずに船から海に入ります。噴火口内の水深は浅いところで5メートル、深いところでも15メートルほど。水温も年間を通して22~23℃と、ちょうど気持ちいいくらいの温度。周辺にはサンゴ礁が広がり、ウミガメや250種類以上もの熱帯魚が集まってくるのですが、特筆すべきは、なんといっても海水の透明度。状態によっては、45メートル以上先まで見通せるほど透明度が高く、感動的な光景を目にすることができます。
マスクをつけて水面に顔をつけた瞬間から、そこはまさに“別世界” 。船の上でグレッグ船長が、手にした水中メガネに向かって、「マスクさん、“アナザーワールド” を見せてくれてありがとう!」とジョークを飛ばしていた意味が分かります。普段の生活とはまったくかけ離れた異次元の世界がクリアに視界に飛び込んできて、カラフルな熱帯魚がすぐ横を通り過ぎるとテンションも最高潮。目の前を行き交う熱帯魚の名前を知らないことが歯がゆくなってしまうほどです。